微生物ってすごい!②
はじめて微生物を見つけた人はだれ?
by Mio Oomura , kawamaki
2020年6月23日
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発見したのは、ひとりの商人でした
17世紀のオランダの商人、アントーニ・ファン・レーウェンフックがはじめて顕微鏡を使って微生物を発見した人と言われています。
その頃の顕微鏡は、今のような高性能なものではなく、手持ちの虫眼鏡のようなもの。
科学者でもなく、小さな布地屋を営んでいたレーウェンフック。洋服の生地品質を確かめるために、虫眼鏡は欠かせないものでした。空いた時間にレンズを磨いているうち、なんと倍率270倍という当時としては世界最高倍率の顕微鏡を作ってしまったそう。
そんな顕微鏡で彼は雨水の一滴を観察し、「無数の小さなウナギかミミズのようなものが寄り集まってうごめき、まるで水全体が生きているようだった」と記録を残しています。大学に通ったことがなく、学術の世界で用いられていたラテン語も知らなかったレーウェンフックですが、彼が観察したもののほとんどは、それまで人類が誰も見たことのない未知の生き物ばかりでした。
どんなものでも見てみたい!という彼の飽くなき好奇心が、微生物学の扉を開けたのです。
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