微生物ってすごい!⑭
発酵ってなに?
by Mio Oomura , kawamaki
2020年10月16日
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微生物がいないとパンもお酒も作ることができません
発酵とは微生物によって人の役に立つ物質が作られること。
発酵という言葉自体は、古代中国の酒づくりが由来になっています。
酒壺をかたどった甲骨文字に由来する「酉」と、大事に養うという意味の「孝」を組み合わせてできた「酵」。つまり、酒を大事にするものが発せられるということを意味し、古くから人類は酒づくりを通して微生物の働きに気づいていたということになります。
そこから広がって、今では酒だけでなく人の役に立つさまざまなものを微生物が作り出す現象を一般に発酵というようになりました。
発酵が学問的に証明されたのは19世紀。
フランスのルイ・パスツール(1822〜1895)が「発酵は酸素がない条件下で微生物が行う、エネルギーを獲得するための代謝活動である」という本質を明らかにし、それ以来発酵という言葉は、このような代謝の形式の意味でも使われています。