微生物ってすごい!⑫
プランクトンって微生物なの?
by Mio Oomura
2020年9月25日
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小さい生き物がプランクトンというわけではないのです
プランクトンといえば魚の餌や、赤潮発生の原因となる小さな生き物というイメージがありますが、果たしてこのプランクトンという生き物は微生物なのでしょうか?
そもそもプランクトンとは、海に漂って生活する浮遊生物のこと。
その多くが小さな生物なので、ミジンコやシアノバクテリアのような微生物も含まれます。一方でクラゲのように大きくても泳ぐ力がないものもプランクトンの一種です。
また、子供の時は体が小さく泳げないのでプランクトンと呼ばれていたとしても、成長して大きくなると「ネクトン」と呼ばれる遊泳生物になるような魚もいます。
さらに貝やサンゴのような水底で生活する底生生物は「ベントス」と呼ばれ、ベントスに分類される微生物もたくさんいます。最近では約1億年前の海底で生きていた微生物の子孫が見つかったというニュースもありました。
プランクトン、ネクトン、ベントスというこの三つの分けかたは、生物学的な分類ではなく、生活型による分類。つまりプランクトンはクラゲや一部の幼魚をのぞけばほとんどが微生物ですが、海にいる微生物のすべてがプランクトンというわけではないのです。
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