微生物ってすごい!⑧
汚れた水をきれいにする微生物がいるってほんと?
by Mio Oomura , kawamaki
2020年8月1日
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きれいな水があるのは微生物のおかげなんです
家庭や工業施設などから出る汚れた水をきれいにするために、活性汚泥法とよばれる方法が使われます。
活性汚泥というのは、微生物のかたまりのこと。1立方センチメートルの活性汚泥の中には、なんと5,000〜20,000匹の微生物がいると言われています。下水処理場では、汚れた水の中にある物質を活性汚泥中の微生物が食べて分解することによって水がきれいになっているのです。そうしてきれいになった水は海や川へと流され、残った汚泥は燃やされて埋め立てられたり、リサイクル材料としてコンクリートや畑の肥料になったりします。
活性汚泥があるのは下水処理場だけではありません。
例えば、川や池の石のヌルヌルした部分。そこにも活性汚泥の中と同じ微生物がいて、水をきれいにするのに役立っています。しかし、微生物が分解しきれない量の物質がたまると、その物質は川や海の底にヘドロとして残ってしまいます。
またプラスチックは微生物にとって分解が難しい物質のひとつ。最近問題となっているマイクロプラスチックは、微生物が分解できずに残ったものがだんだん細かくなり、たまってしまったものなのです。
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