微生物ってすごい！⑦
菌は人間にとって悪い生き物なの？

病気を起こすものもいますが、病気を治すものもいます

“菌”と聞くと、悪いイメージがありますが、腸内に住む乳酸菌や、整腸作用や免疫バランスを整えアレルギーを改善する効果があるビフィズス菌など、人間の体にとって良い菌もたくさんいます。

だけど、しかしニキビを引き起こすアクネ菌、水虫の元となる白癬菌、そして虫歯をつくるミュータンス菌など病気の元になる菌がいるのも事実。
特に抗生物質が効かない薬剤耐性菌による感染症は恐ろしく、毎年世界中の多くの人々が亡くなっています。

しかし、病気の症状を抑える薬を作る助けとなるのもまた微生物。

例えば、感染症にかかったときに薬として用いられる抗生物質の多くは、微生物が作る物質でできています。

微生物によって引き起こされる病気を、微生物の力によって治す。

人体への脅威となる微生物がいる反面、さまざまな場面で人の役に立つ微生物もたくさんいるのです。