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白癬菌
Trichophyton rubrum
水虫(足白癬)の原因となる病原真菌で、Trichophyton属の糸状菌。
皮膚に含まれるケラチンを分解して栄養とすることができるため、ヒトを含む動物の皮膚に好んで生息する。爪の中にも感染することができる。
本菌による皮膚感染症(水虫含む)は、卓効を示す抗真菌薬があるので、時間をかければ完治する。
実験室の栄養培地で培養すると、綺麗なジャイアントコロニーを作り、赤色色素の分泌が見られることが多い。また、そのコロニーは独特なにおい(一般的にはクサいと評される)を発する。
有史以来、人類を悩ませる病原菌の一つであるが、その割に研究者人口は少ない。