微生物ってすごい!⑪
地球で一番大きい生き物は微生物!?
by Mio Oomura
2020年9月19日
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東京ドーム680個分の大きさのキノコがアメリカにあります
「地球で一番大きい生き物はなに?」と聞かれたらあなたはなんと答えますか?
クジラ?ゾウ?それともダイオウイカ?
たしかに、シロナガスクジラは体長が最大で34m、重さが190トンにもなる地球上最大のほ乳類だと言われています。また一番大きい植物と言われているのは木の一種であるセコイアデンドロン。最大のものは「シャーマン将軍の木」とも呼ばれ、高さは約84m、体積は25mプールの3倍近くあります。
しかし、地球で一番大きな生き物は、クジラでもゾウでもイカでもなければ、セコイアの木でもありません。正解は「オニナラタケ」というキノコ。つまり微生物の一種が地球で一番大きな生き物なのです。
アメリカのオレゴン州で発見されたオニナラタケはおよそ9平方km、東京ドーム684個分の面積をもち世界最大の生き物であることが判明しました。
とはいえ大きなかさをもつ一つのキノコがあるというわけではありません。土や木の中から栄養を吸収するための菌糸と呼ばれる部分が、大きく張り巡らされており、そこから同一のDNAが採取されたのです。
微生物は目には見えない大きさの生き物ですが、地球で一番大きい生き物もまた微生物。もしかしたら私たちの足元にも大きな微生物が潜んでいるかもしれません……。
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