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ウェルシュ菌
Clostridium perfringens
ヒトなどの哺乳類の腸管や土壌など広く自然界に分布するグラム陽性細菌で、食中毒やガス壊疽といった感染症の原因となる病原性細菌である。
酸素がある環境では増殖できない偏性嫌気性細菌であるが、“芽胞“と呼ばれる耐性の高い構造体を形成することによって酸素がある環境でも生存が可能である。さらに芽胞は加熱でも死滅しないため、ウェルシュ菌の芽胞に汚染された食材は食中毒の原因となる。
photo&text: 筑波大学 医学医療系 尾花望 助教