#014
ランベルテラ・アドベニュラ
Lambertella advenula W. Phillips
5-7月、筑波大学菅平高原センターで見かける盤菌類。カラマツ(Larix sp.)の落葉上に群生する。子実体の柄の基部に黒化した部分があり、落葉にはかなり明瞭な黒い帯線が見えるので、キンカクキン類に属する。
子実体は皿形で、全体的に透明感があり、薄い黄色である。直径は0.2–0.6 mmの小柄で、よく探さないとわからない。 子嚢は円筒形、8胞子を1列か2列に生じる。子嚢胞子は楕円形、薄壁で平滑、6.0–9.0×3.0–4.0 μm、時々1~2油球の内容物が見られる。属分類上で重要な一つの特徴で、胞子は子嚢内では無色だが、射出もしくは発芽後に褐色になり、 膈膜が出てきて、油球も不明瞭になる。
photo&text: 筑波大学 生命環境系 浦山俊一助教